最近はだいぶ気温も下がってきていて、冬の足音がかなり近づいているように思います。前回のレビュ―記事より実に3ヶ月以上ぶりとなっており、どんな基準でレビューしていたか忘れそうです(笑)
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さて、そんな久しぶりの更新となったレビューは現在TRI Audioから発売されている「TRI-i4」というイヤホンです。

購入はAmazon(Easy Earphones/Yinyoo) / Amazon(Kinboofi) / AliExpress(Easy Earphones) / AliExpress(KBEAR Official) からどうぞ。今回はAmazonのEasyより購入しました。
Amazonでは常時1000円の値引きクーポンが配布されており、執筆時(19/11/5)には6500円での購入が可能でした。

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いつも通りの簡単な感想から

・音は中域~高域に寄った音。

・低域は締まった音が鳴る。

・音場は少し広め。

・金属筐体のおかげか寒色系の音色ではあるが自然な出音


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TRI Audioというブランドは新興で、TRI-i4が最初のリリースになると思われます。基本的にはEasy系列の店で販売されているようなので、もしかしたらこれからセラーオリジナルイヤホンのOEMもするかもしれないですネ。
1DD+1BAという中華イヤホンによくある構成にしてはすこし高価で、そのぶん期待が高まります。

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内容物は本体、ケーブル、イヤーピース(シリコン製二種3サイズ ウレタン製1ペア)、イヤホンポーチと、可もなく不可もなしという感じ。5Kに届きそうな値段まで落ちてきているので付属品は価格相応なように思う。

ケーブルは柔らかく、耳掛けのチューブ加工がされているもののなかなか質の良いものが付属している。あまり耳掛けのチューブが得意でない方ではあるが、チューブの加工やケーブルの柔らかさも相まってかそこまで癖が強いわけではないのでこだわらない人ならリケーブルは必要ないかもしれない。

イヤーピースは軸の薄いタイプでは少し本体の重さに負けてしまうため交換が必要になるかもしれない
。ステムには段差があるため、大抵のイヤーピースは装着可能です。
シェルやフェイスプレートの接合の精度はよく、ビルドクオリティが良い方ではあるものの最初に届いたものはステムがもげてしまって返品したので過信は禁物かも。

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音の印象

・とても雑に言うと「低域の少し薄いフラット」という感じ。締まった低音は鳴るが量感がかなり少なめで、最近低音の多い機種ばかり聴いてきた身からすると少し物足りなく感じてしまった。同じ構成でももっと低音の出る機種(派手な音の機種)はあるのでそこが気になる人にはあまりおすすめできないかもしれない。

・ただ、出音は構成に反してかなり自然なチューニング。高音が主張しすぎることもなく聴きやすい。特にボーカルが映えるような曲に向いている。ただし前述の通り低音、特にベースライン周辺の音が欠落しているのではないか、というレベルで抜けているので男性ボーカルで低めの声にはあまり向いていないように感じた。女性ボーカルの表現力は高く、その点に関しては手放しで褒めてよいと思う。

・解像度はそれなり、という感じでKnowles製のドライバを採用していることがウリではあるがそちらを期待してはいけない。自然な出音がウリである。

・金属製の筐体は重すぎることはない(アルミ製?)が、プラスティックに比べれば重いのでイヤーピースは付属品だけでなく社外品から選んだほうが良いかもしれない。個人的にはシェルの造形がピッタリであまりイヤーピースを選ばずともそこそこの装着感を得ることができた。

・ロックよりは女性ボーカルのゆったりとした曲やポップス向けに感じた。静かな音楽には向いているかもしれない。


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前回に引き続きあまり褒めていないように見えるが、これでいて結構褒めているつもりなので気にしないでほしいです。語尾の丁寧さが変動するのも久しぶりに書いているからなのでご容赦を……
DAPではあまり低音が出ていないように感じましたが、ヘッドホンアンプ(HD-DAC1)だとかなり低音が出ているように感じたので出力とDACチップの相性はありそうです。ただ、その組み合わせだと今度は音の粗さが気になってしまったので入力を選ぶイヤホンかもしれません。
トータルバランスが悪くないだけにもう少し……と思ってしまうところも多く、これからを楽しみにさせてくれる機種でした。

なにかありましたら@BiTn_audioへお願いします。DM開放もしているのでお気軽にどうぞ。